鳴鳩雑記

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四重の福音

新聖歌427番「ただ主を」 

詞:ABシンプソン 

① ただ主をあがめて ただ主に仕えん
  ただ主を頼りて ただ主を仰がん

② 主こそ救い主 神の小羊
  わが義 わが聖き わが力なれ
③   主こそきよめ主 わが内きよめ
      御霊の御神の 住まいとし給う
④   主こそ癒し主 主を生かしたる
    霊をもて死ぬべき わが身を生かす
⑤ 主こそ来るべき 王の王 主の主
    わが花婿なれ われは恋慕う

* たたえよ ただ主を 主は救い主

  きよめ主 癒し主 王の王 主の主

 

この新聖歌の歌詞には、原曲にある5番の歌詞が欠落している。

それはこのようなもの。

「Jesus only is our Ppwer,He the gift of Pentecost;

 Jesus,breathe Thy pow'r upon us,Fill us with the Holy Ghost.」


 「イエスは私たちの力です。彼はペンテコステの贈り物です。

 イエスよ、あなたの力を私たちに吹きつけてください。

 聖霊で満たしてください。」

 https://www.youtube.com/watch?v=b7uMo-DolJ8

 

さて、A.B.シンプソンを通して伝えられた「四重の福音」は、キリストへの「信仰」を覚醒させ、日本に伝えられ、宣教に大きな功績を残した。

だが、今日では「四重の福音」は単なる「宗教」となっているのではないだろうか。

 

A.B.シンプソンは「救い主」「きよめ主」「いやし主」「再臨の主」として、イエス・キリストを指し示したが、日本においては視点を変え、「新化」「聖化」「健化」「栄化」という、人の変化を強調した結果、イエス・キリスト御自身から焦点を外してしまったのではないだろうか。

 

へブル12:2にはこう書かれている。

@【新共同訳】

信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。

@【新改訳改訂第3版】

信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。

 

ある英訳では「look off to Jesus」とあり、「イエスに向かって他への視線を外す」と訳せる。

 

人は焦点が定まらないと、左右どちらかに偏ってしまう。

雪山で遭難事故が起きる場合、視界は白一色で目標物が無いため、焦点が定まらない。そのため、遭難者は同じところをグルグルと回ってしまい、いたずらに消耗し衰弱、やがては機能停止してしまう。

 

イエス・キリスト御自身から目を離すと、私たちは容易に欺かれる。しかもその欺きは、人にとっての「善」という形で来ることが多い。真理からの逸脱は、わずかなズレから生じる。そのズレを日々の悔い改めの中で修正するのだが、最も大切なことは焦点を定めることである。焦点を見失っているのならば、思い改め(メタノイア=方向転換)しているつもりでも、どの方向に向かっているのか、わからなくなるだろう。

 

新生~神の前に生きること

「救い主」であるイエスに焦点をあわせる「信」、その姿勢。

 

救い主 「Jesus as Savior 」新生。ヨハネによる福音書3章3節、5節から。

 

エスの十字架、その死と復活を信じる信仰により、霊において新しく生まれ、新しい被造物、新創造、新生命体、として生きていることを認める。

 

 

「古い人」の死を認める

カルバリの十字架にあって、キリストの内にあって死んだ故に、イエスの復活のいのちにあって新しく生まれている。

 

@ガラテヤ2:20協共訳 
生きているのは、もはや私ではありません。キリストが私の内に生きておられるのです。私が今、肉において生きているのは、私を愛し、私のためにご自身を献げられた神の子の真実によるものです。

 

①「死」からの「いのち」へ ⇒ イエスを「神の子、また救い主」として個人的に認め、受け入れる。

 

@ローマ10:9-10恊共訳

ロマ10:9 口でイエスは主であると告白し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。
ロマ10:10 実に、人は心で信じて義とされ、口で告白して救われるのです。。 

 

@Ⅰコリント15:1-5 恊共訳
1コリ 15:1 きょうだいたち、私はここでもう一度、あなたがたに福音を知らせます。私があなたがたに告げ知らせ、あなたがたが受け入れ、よりどころとし、
1コリ 15:2 これによって救われる福音を、どんな言葉で告げたかを知らせます。もっとも、あなたがたが無駄に信じたのではなく、今もしっかりと覚えていればの話ですが。
1コリ 15:3 最も大切なこととして私があなたがたに伝えたのは、私も受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおり私たちの罪のために死んだこと、
1コリ 15:4 葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、
1コリ 15:5 ケファに現れ、それから十二人に現れたことです。

 

                     

②「世」からの分離 ⇒ 「バプテスマ」により、「世」から脱出する。

使徒2:9

そこでペテロは彼らに答えた。「悔い改めなさい。そして、それぞれ罪を赦していただくために、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けるでしょう。

バプテスマを受ける際に~三重のバプテスマについて - I.D.F.

 

③罪「Sin」の対処 ⇒ 包括の原理による対処。キリストとの共なる死と復活。

④罪「sins」の対処 ⇒ 代償の原理による対処。血潮による赦免。

十字架の二面性 - I.D.F.

 

 

 

聖化~健やかに生きること

「きよめ主」であるイエスに焦点をあわせる信、その姿勢。

聖め主  Sanctifier

 

ヨハネによる福音書17章17節、ヘブル書12章14節。第一ペテロ1章15節16節から。

きよめとは、まことの神であり、まことの人間であった、イエスが内側に形作られること。

聖化とは健化。霊・魂・身体において、健やかになることである。

 

 

「肉」は十字架につけた

「肉」とは、堕落していた「古い人」の痕跡であり、「魂+体」で生きる生存方法である。

これまでの価値観、習慣、優先順位、嗜好、などは、十字架につけた。

 

@ガラテヤ5:24-25恊共訳
ガラ 5:24 キリスト・イエスに属する者は、肉を情欲と欲望と共に十字架につけたのです。
ガラ 5:25 私たちは霊によって生きているのですから、霊によってまた進もうではありませんか。

 

①聖書理解 ⇒ 読み、理解し、適用する。

 

@マルコ 4:26-27

また言われた。「神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、 夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。

 

 

②祈り ⇒ 神に心を明け渡す、交わりを持つ。

 

@ピリピ4:6-7

何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

 

 

③賛美 ⇒ 神を讃え、告白し、呼び求める。

@エぺソ5:19

詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに語り、主に向かって、心から歌い、また賛美しなさい。 5:20いつでも、すべてのことについて、私たちの主イエス・キリストの名によって父なる神に感謝しなさい。

 

 

④献身

@ローマ 12:1ー2(回復訳)

兄弟たちよ、こういうわけで、わたしは神の慈しみを通して、あなたがたに勧めます。あなたがたの体を、神に喜ばれる、聖なる、生きた犠牲としてささげなさい。それが、あなたがたの理にかなった奉仕です。またこの時代にかたどられてはいけません。むしろ思いが新しくされることによって造り変えられなさい。それは、何が神のみこころであるか、すなわち何が善であって、喜ばれ、完全なものであるかを、あなたがたがわきまえるようになるためです。

 

                          

 神癒~いのちに満ちること

「いやし主」であるイエスに焦点を合わせる信、その姿勢。

癒し主  Healer

神癒。出エジプト記15章16節、イザヤ書53章4節、ヤコブ書5章15節から。

 

「いのち」であるキリストを認める

人のすべての領域において、「いのち」としてのキリストを認め、その頭首権に伏するとき、主の配剤によって、主の業が成される。

 

ヨハネ10:10協共訳

私が来たのは、羊が命を得るため、しかも豊かに得るためである。

 

 

①「身体」において:主は健康を願われている。

 

@ルカ 6:19

聖書協会・共同訳 ルカによる福音書 [6]章
ルカ 6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、すべての人を癒やしたからである。

 

@マルコ16:15ー18協共訳

それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。…信じる者には次のようなしるしが伴う。…病人に手を置けば治る。

 

 

②「霊」において:霊の機能である「直覚」による神との交わりが回復、また活性化する。

 

@Ⅰコリント2:9-16 協共訳
1コリ 2:10 私たちには、神は霊を通してこのことを啓示してくださったのです。霊はあらゆることを、神の深みさえも究めるからです。
1コリ 2:11 人の内にある霊以外に、一体誰が人のことを知るでしょう。同じように、神の霊以外に神のことを知る者はいません。
1コリ 2:12 私たちは世の霊ではなく、神の霊を受けました。それで私たちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです。
1コリ 2:13 この賜物について語るにも、私たちは、人の知恵が教える言葉ではなく、霊が教える言葉を用います。つまり、霊によって霊のことを説明するのです。
1コリ 2:14 自然の人は神の霊に属する事柄を受け入れません。その人にとって、それは愚かなことであり、理解できないのです。霊に属する事柄は、霊によって初めて判断できるからです。
1コリ 2:15 霊の人は一切を判断しますが、その人自身は誰からも判断されたりしません。
1コリ 2:16 「誰が主の思いを知り/主に助言するというのか。」しかし、私たちは、キリストの思いを抱いています。

 

*14節「自然の人」原意:魂の人

 

 

③「魂」:自作自演、自己欺瞞から解放され、霊が表現される。

 

@ヘブル4:12 協共訳
ヘブ 4:12 神の言葉は生きていて、力があり、いかなる両刃の剣より鋭く、魂と霊、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができます。

 

ヨハネ 13:34 協共訳
あなたがたに新しい戒めを与える。互いに愛し合いなさい。私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。

 

霊の実① - I.D.F.

 

④キリストを経験する

 

自分の聖書理解を建て上げ、キリストとの個人的関係を持つ。

聖書、御言葉に基づかない感覚や感情に生きることをしない。

 

ヨハネ伝17:1-3 協共訳
ヨハ 17:1 イエスはこれらのことを話してから、天を見上げて言われた。「父よ、時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すために、子に栄光を現してください。
ヨハ 17:2 あなたは、すべての人を支配する権能を子にお与えになったからです。こうして、子が、あなたから賜ったすべての者に、永遠の命を与えることができるのです。
ヨハ 17:3 永遠の命とは、唯一のまことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。

*知ること=ギノースコー:経験的知識

 

 

@Ⅰテモテ3:16 協共訳
まぎれもなく偉大なのは、敬虔の秘義です。すなわち、/キリストは肉において現れ/霊において義とされ/天使たちに見られ/諸民族の間で宣べ伝えられ/世界中で信じられ/栄光のうちに上げられた。

 

*敬虔の秘義/エウセベイア

肉において現れたYHWH

 

 

 

再臨~主を期待すること

「再臨の主」であるイエスに焦点を合わせる信、その姿勢。

再臨の王 Coming King

再臨。第一テサロニケ4章16節17節、黙示録22章20節から。

 

再臨を期待し、これに備える生き方を選択する

再臨はこれから起こることである。それはただ神の主権による。

キリスト者は、それを信じ、期待し、備える。

 @Ⅱペテロ3章

 

①主を記念する

 

@Ⅰコリント 協共訳
1コリ 11:23 私があなたがたに伝えたことは、私自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、
1コリ 11:24 感謝の祈りを献げてそれを裂き、言われました。「これは、あなたがたのための私の体である。私の記念としてこのように行いなさい。」
1コリ 11:25 食事の後、杯も同じようにして言われました。「この杯は、私の血による新しい契約である。飲む度に、私の記念としてこれを行いなさい。」
1コリ 11:26 だから、あなたがたは、このパンを食べ、この杯を飲む度に、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。

「パン裂き」にある5つの確認と5つの益 - I.D.F.

パン裂き 2023.3.4 - 鳴鳩雑記

 

 

②宣教(福音を伝える)

 

@マタイ 28:18~20 協共訳

マタ 28:18 イエスは、近寄って来て言われた。「私は天と地の一切の権能を授かっている。
マタ 28:19 だから、あなたがたは行って、すべての民を弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼(バプテスマ)を授け、
マタ 28:20 あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」  

 

                                          

@マルコ16:15~18

 

それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。

信じる者には次のようなしるしが伴う。彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し、新しい言葉を語る。手で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば治る。」

 

イエス・キリストを伝え、救いを得させ、弟子とする。  

 

 

③エクレシアを建て上げる

 

@エぺソ4:12-13 協共訳
エフェ 4:12 こうして、聖なる者たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストの体を造り上げ、
エフェ 4:13 ついには、私たちすべてが、信仰と神の子の知識において一つとなり、完全な者となって、キリストの満ち溢れる成熟した年齢に達するのです。

 

@コロサイ3:16 協共訳
キリストの言葉が、あなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。知恵を尽くして教え合い、諭し合い、詩と賛歌と霊の歌により、感謝して神に向かって心から歌いなさい。

 

@Ⅰペテロ2:5 協共訳
あなたがた自身も生ける石として、霊の家に造り上げられるようにしなさい。聖なる祭司となって、神に喜んで受け入れられる霊のいけにえを、イエス・キリストを通して献げるためです。

 

奉仕とは第一に「霊拝」であり、その霊拝とは「霊と真理」による。

キリスト教の団体や組織を形成すること、礼拝堂を建設すること、ではない。

聖書の提示する『教会』の考察① - I.D.F.

I.D.F.基調 - I.D.F.

 

 

④時のしるし「イスラエル

 

新しい一人の人 ⇒ イスラエルと異邦人

 

@エペソ2:11-19 協共訳
エフェ 2:11 だから、心に留めておきなさい。あなたがたは以前は肉において異邦人であり、いわゆる手による割礼を身に受けている人々からは、割礼のない者と呼ばれていました。
エフェ 2:12 その時、あなたがたはキリストなしに生き、イスラエルの国籍とは無縁で、約束の契約についてはよそ者で、世にあって希望を持たず、神もなく生きていました。
エフェ 2:13 しかし、以前はそのように遠く離れていたあなたがたは、今、キリスト・イエスにあって、キリストの血によって近い者となりました。
エフェ 2:14 キリストは、私たちの平和であり、二つのものを一つにし、ご自分の肉によって敵意という隔ての壁を取り壊し、
エフェ 2:15 数々の規則から成る戒めの律法を無効とされました。こうしてキリストは、ご自分において二つのものを一人の新しい人に造り変えて、平和をもたらしてくださいました。
エフェ 2:16 十字架を通して二つのものを一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼしてくださったのです。
エフェ 2:17 キリストは来られ、遠く離れているあなたがたにも、また近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせてくださいました。
エフェ 2:18 このキリストによって、私たち両方の者が一つの霊にあって、御父に近づくことができるのです。
エフェ 2:19 ですから、あなたがたは、もはやよそ者でも寄留者でもなく、聖なる者たちと同じ民であり、神の家族の一員です。

 

@ローマ9:24 協共訳
神は、私たちをこのような者として、ユダヤ人からだけでなく、異邦人からも召し出してくださいました。

 

@Ⅰコリント1:23-23 協共訳
コリ 1:23 私たちは十字架につけられたキリストを宣べ伝えます。すなわち、ユダヤ人にはつまずかせるもの、異邦人には愚かなものですが、
1コリ 1:24 ユダヤ人であろうがギリシア人であろうが、召された者には、神の力、神の知恵であるキリストを宣べ伝えているのです。

 

 

@マタイ24章

@マルコ13章

@21:7-36

@啓示録

 

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