鳴鳩雑記

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道に迷って はじめて その道を知る  

「道に迷って はじめて その道を知る」 2008.12.18

 

タイトルの言葉が、カレンダーに書いてある。

見た瞬間、衝撃を感じた。 

 

某聖書学院を卒業して、この10年近く、ずっと道に迷い続けていたような気がする。

 

教団というものにしばられずに来た。

いわゆる超教派で、自由であった分、教えの風に吹きまわされてきた。

そしてその中で、頑張ってきた。我を張ってきた。 

 

年齢を重ねるごとに、色々なことが定まっていく。 
気力も体力も衰え、行動力がなくなり、可能性はどんどん減っていく。自分では変えることができない流れの中に、生かされている。 

 

若いときに熱中したある作品に「若さは武器であり、若いことは枷だった」という言葉があった。

夢中で読んだ当時には、この言葉に知的理解だけの共感しかできなかったのだが、今は実感が伴う、そんな自分がいる。 

 

 

何も変わっていないつもりでも、もう若くない事に気がついている。 
同時に、知識と経験、信用と安定を手にしている自分が、ここにいる。 

 

若さという武器は失い、若いことという枷はなくなった。 

 

これで頑張ることも、我を張ることも、以前よりはなくなるだろう。 

 

迷った時間は無駄ではなかった。迷った経験が今をつくっている。 

タイトルの言葉、目的を持って生きる人には、人生の教訓になる言葉だと思う。 

 

表題の言葉に、武者小路氏の言葉を繋げたい。 

 

「この道より我を生かす道なし。この道を歩く」

 

私にとってこの道は、真理でありまた、いのちでもある。